お久しぶりです。5年ぶりに真面目にポケモンをしたところ予選突破を果たしました。
その構築を紹介しますがこの記事は他人に見せるためというよりも自分の考えを後で振り返るために書いています。その点をご了承ください。
記事公開は遅いですが書いている現在は予選第2回終了1週間後です。
・戦績
・構築経緯
・個体解説
・選出と立ち回り
・後書き
について書いていきます。
【戦績】
【構築経緯】
私はレギュレーションFが始まったタイミングでポケモンに復帰したのですが最初に使ったPTはハバタクカミ ガオガエン ゴリランダー ウーラオスのスタンでした。
しかし10戦くらいして無理だということに気付きました。理由は
・対戦しているとサイクル勝負になり練度が出るので勝てない
・テラス読みや交代読みをして勝負に出るターンが必要になるが分かっていてもそれをする度胸がない
・人によって様々な思考があり相手の選出が読めない
の3点です
これらを少しでも解消する為に高火力で殴っていく並びで受けを許さない構築を作ろうと思いました。
これはサイクル戦を許さない、また相手の初手で許される選出が限られると考えた為です。
候補はハバタクカミ+イーユイ、イエッサン+テツノカシラ、カイリュー+パオジアンでした。(他にも色々あると思いますがポケモンの環境に疎かったのでこれしか思い浮かばなかった)
その中でもイエッサン+テツノカシラが相手の選出を予想しやすいのではないかとおもいました。
またイエッサン+テツノカシラは対策方法が他の2つより限られており予想しやすいと考えました。
実際にリージョナルのイエカシラ構築を回して感じた事は
良いところ
・相手の選出が絞りやすい(・ゴリランダー+悪タイプは基本的に出てくる)
・テツノカシラの単体性能が高い(耐久があり、sがウーラオスを抜いている、タキオンカッターが強い)
・ゴリランダーでフィールドを取るだけでいいと思っている層が一定数存在する。
悪いところ
・フィールドの取り合いでサイクル戦になる
・バークアウトが無理
・チョッキ持ちを削りきれない
・悪ウーラオスの暗黒強打を打たれてるだけで終わる
・トルネ構築が無理(特に化身ランド入り)
などを特に感じました。
相手の選出が絞りやすくまたワイドフォースの圧力でテラスを使わせやすいのは良かったですが結局サイクル戦になり負けるといった形になりました。
そこで見た目はイエカシラで圧力を保ち選出を誘導し実際にはイエッサンを出さないようにする。そして出てくるポケモンに強い並びを相手にわからない様に作ろうと思いました。また初手にテツノカシラを置くことでイエッサンを出しながらワイドフォースを警戒させ、相手の動きを制限する事を考えました。
まずテツノカシラは使用感が良かったスカーフで採用することにしました。
スカーフを持たせる事でスカーフ準速ウーラオス、パオジアン、sブースト以外のハバタクカミに上から攻撃できます。
次に初手でテツノカシラの横に置くポケモンに求める条件ですが
・ガオガエンに強い
・後出しゴリランダーに困らず弱点を突かれない
・初手に出して強いとされるsブーストハバタクカミ+ウーラオスに勝てる
・相手のバークアウトに強い
です。
そこでコノヨザルを採用しました。
・負けん気でガオガエン出しを抑制する。出されてもA+1インファイトでワンパンできる(インファイト持ちは少なく、ドレインパンチは耐えるので相手視点見えない)
・悪タイプに強い格闘タイプ
・バークアウト、凍える風を打たせない
・Dに振る事でsブーストハバタクカミと戦える。(眼鏡はスカーフテツノカシラで上から倒せる。)
・猫騙し無効
が評価ポイントです
次にこの2体だと上から殴られるのでs操作要員として追い風カイリューを採用しました。
・ドラゴン飛行タイプによる炎、水、草の半減 地面無効な為テツノカシラと縦の相性が良い
・型が豊富な為追い風が読まれにくい
・神速のスイーパー性能
・マルチスケイルによる行動保障
が評価ポイントです。
次に追い風アタッカーを採用しようと思い様々なポケモンを試しました。
その結果岩オーガポンを採用しました。
隙を見せたら1ターンで試合を終わらせてくる炎オーガポンを上からワンパン出来るのが強いです。
ここまでの5体だと寿司構築に勝てない為イージーウィンできる黒い霧を覚えるポケモンを採用しようと思いました。(クリアスモッグは鋼テラスに勝てない為)
上から打てるパオジアンかレイスポスで迷いましたがハバタクカミとトドロクツキ入りに選出できるパオジアンになりました。
【個体解説】
特性:クオークチャージ
持ち物:こだわりスカーフ
テラスタイプ:鋼
性格:控えめ
数値:H165-✖️-121(4)-191(252)-128-150(252)
タキオンカッター ワイドフォース ボルトチェンジ きあいだま
調整意図
C:特化 S準速ウーラオスに負けない為特化 端数はテラス時の悪ウーラオスの悪テラス暗黒強打の乱数が変わる為B振り
基本的に初手に出します。
初手に出されやすいウーラオスに強くするためのスカーフ。
初手に対面する水ウーラオスの動きは
・スカーフで上から水流連打、蜻蛉返り
・水テラスもしくは鋼テラスをしながら水流連打
がほとんどです。
これらの動きに上からボルトチェンジと横のコノヨザルでドレインパンチをする事でアドバンテージがとれます。
またボルトチェンジだけでも裏のカイリューのノマテラ神速圏内になります。
悪ウーラオスは上から鋼テラスタキオンカッターでワンパンできます。こもりんさんのブログにあったような耐久襷ウーラオスは乱数上振れor急所を願うしかありませんがほとんどいませんでした。
鋼テラスは悪ウーラオスだけでなくパオジアンがゴーストテラスでも上からワンパンできます。耐久振りハバタクカミもたおせます。
またシャドーボールや不意打ちに対しての耐性テラスとしても優秀です。
気合い玉は最後にガオガエンと対面した時の保険として入れてますが予選では1回も打ってないです。ランクマッチでは溶けるヌメルゴンに打って突破した記憶があります。気合い玉を打つ構築はそもそも間違っていると思います。
初手にウーラオスが出される可能性が高いので(スタンパは裏にガオガエンとゴリランダーを置きたいため必然的に初手にウーラオスを出さざるを得ない)前述の動きをすることが多かったです。
スカーフはスイーパー性能も上がりますし、タキオンカッターで触れておき後発ポケモンの圏内に入れる動きが強かったです。またSブースト以外のハバタクカミも上から倒せます。
テラスは体感40%このポケモンに使いました。43戦に選出。選出しなかったのはキラフロルがいない寿司だけです。
特性:まけんき
持ち物:突撃チョッキ
テラスタイプ:草
性格:意地っ張り
数値:H217(252)-A154(36)-B102(12)-x-D131(164)-S116(44)
調整意図 H ブッパ A11n(+1インファイトでHBガオガエン確定1発) B 端数 D振れるだけ S自分のカイリュー+1
技構成は採用理由でもあるガオガエンを1発で倒せるインファイト
チョッキと相性がいいふんどのこぶしとドレインパンチ
出されることの多い化身ランドロスを倒せる冷凍パンチ です。
冷凍パンチはランドロスだけでなくふんどの威力が上がっていない時にタケルライコやモロバレルにうてます。
基本的にテツノカシラと初手に並べますが特に相手にガオガエンがいる場合、必ず出します。(どうせ出てこんやろとなって初手からガオガエンが出てきたら不愉快だからです)
初手に出すと決めている以上他のポケモンが出されても困らない様にしなければなりません。1番出されやすく苦手なハバタクカミの攻撃を耐える為にD振り突撃チョッキです。使用率が高いハバタクカミに対して見えない要素で強いです。またトルネロスの木枯らし嵐なども耐えれます。
耐久振りは耐えるだけで技の威力が上がるふんどのこぶしと相性が良かったです。
テラスタイプは構築に選出されるタケルライコ、ゴリランダー、水ウーラオスに強くなる草を選択しました。
胞子、怒りの粉への耐性を得られるのも強かったです。
あまりテラスタルしませんがした試合は活躍してくれました。
イエカシラの対策をチョッキバークアウトに頼ってている人が多く(suicaさんのnoteの影響でさらに増えたと個人的には思ってます)テツノカシラの横に並ぶだけで圧力があったと思います。
悪タイプや鋼タイプを呼ぶイエカシラ構築にはとても相性が良いです。またこの時期はスカーフ持ちがちょい流行りしていたので噛み合いも良かったです。
初手に出さなかったのはトドロクツキ入り寿司の1戦のみでした。
特性:マルチスケイル
持ち物:イカサマダイス
テラスタイプ:ノーマル
性格:意地っ張り
数値:H198(252)-A189(140)-B115-x-D120-S115(116)
追い風 神速 スケイルショット アイアンヘッド
調整意図 Hブッパ S追い風下スカーフ準速イーユイ抜き A残り
テラスタイプは神速のリーチを伸ばすためにノーマルです。
技構成は採用理由である追い風
先発ポケモンの削り残しを回収する神速
タイプ一致のスケイルショット(これがなければ追い風した後にすることがない)
ハバタクカミに打点がないことに困ったのでアイアンヘッド
アイアンヘッドの枠はけたぐりや守るで迷っていましたが一長一短だと思います。
基本的に後発で出して神速で縛っている雰囲気を出しながら追い風をします。試合中盤に相手の想定外から追い風が決まると勝ちに直結します。
もし攻撃されてもマルチスケイルで耐えるので安定行動にもなりやすいです。
またテツノカシラと縦の相性が良くボルトチェンジの引き先はこのポケモンでした。ドラゴンタイプの耐性はとても優秀だと感じました。
カイリューは型が豊富で何するかわからないのでCTSでは特に強いポケモンです。またこの構築ではパオジアンと並んでいるため型の誤認を誘えたと思います。全試合選出しました。
オーガポン(いしずえのめん)
特性:頑丈/面影宿し
持ち物:いしずえのめん
テラスタイプ:岩
性格:陽気
数値:H155-172(252)-105(4)-x-116-178(252)
つたこんぼう はたき落とす けたぐり ニードルガード
調整意図 頑丈を生かしてAS 端数はB
追い風アタッカーとして採用。ガオガエンと最速以外の炎オーガポンを上から倒せる点と胞子に耐性があるのが採用理由です。
相手のガオガエンが裏にいる事が多い為いかくに弱いポケモンはあまり採用したくありませんでしたがオーガポンを出すタイミングは最後なので多くのポケモンが威嚇込みの蔦棍棒圏内にいる事が多くまた急所にあたりやすい技なのであまり問題になりませんでした。
実際の対戦ではガオガエンを1発で倒すことが難しいので少しダメージ与えておくことを意識していました。
炎オーガポンはテツノカシラ、コノヨザルを初手に投げているため隙を作ってしまうので上からワンパンできるポケモンが必要でした。同速は勝ちます。
きのこの胞子耐性を必要とした理由はモロバレルが初手からテラスを盾に催眠してくるのが不愉快だったからです。基本的にはきのこの胞子をテツノカシラ方向に打ってくるのでボルトチェンジからオーガポンを出します。コノヨザルに撃ってきそうな雰囲気があれば草テラスしモロバレルを置物にする事ができます。
技構成は蔦棍棒とニードルガード、トドロクツキと悪ウーラオスへの打点としてけたぐりまで確定で残りははたき落とすと挑発と草技で迷っていましたがサーフゴーへの打点としてはたき落とすにしました。この枠はどの構築を重く見るかで決まると思います。サーフゴーに3回当たってこの技で勝っているので今回は正解だと思います。
構築で重い化身ランドロスを上から殴れたりタケルライコの迅雷に耐性があるのが優秀です。
テラスタルは頑丈がなくなってしまうのでしないように注意していました。
特性:サイコメイカー
持ち物:サイコシード
テラスタイプ:フェアリー
性格:図太い
数値:H177(252)-x-B128(252)-C115-D126(4)-S105
調整意図 持ち物のシードと合わせて多くの攻撃を耐えたいのでHBに振り切り
見せポケになってしまったイエッサンに役割を持たせようと考えたところトリル封印型になりました。ガチトリル以外にはださないです。
相手に悪ウーラオスがいた時に困らないようにフェアリーテラスにしています。
暁ガチグマの事を考えてシードを持たせていますが手助けまで考えると微妙な気がしています。
技構成はリキキリンにマジシャではなく喉スプレーハイパーボイスを打たれると困るのと暁ガチグマを考えてハイパーボイス
封印した後に楽になる点とイエッサンが生存する事に意味があるので守るを採用しています。
特性:わざわいのつるぎ
持ち物:気合いの襷
テラスタイプ:ステラ
性格:陽気
数値:H155-A172(252)-B101(4)-x-D85-S205(252)
氷柱落とし 不意打ち 黒い霧 守る
寿司対策として採用しましたが後出しから黒い霧を打ちに行くのですぐ倒れます。結果的に寿司構築に3戦3勝したのですが多分違います。
寿司以外にはガオガエンのいないptに対して偶に出します。その際にステラ不意打ちでハバタクカミを落とせると強いのではないかと思いステラテラスにしています。
カイリューの追い風を更に読まれにくくしているのが1番評価しているところです。
【選出と立ち回り】
基本選出
先発 テツノカシラ+コノヨザル
後発 カイリュー+オーガポン
これで完結しています。ガオガエンのいないptに対してオーガポンの代わりにパオジアンを出すか考えます。ガオガエンに対して出してしまうとコノヨザルが倒れた後に威嚇を回されて負けます。基本的に相手に抜群の技を打っているだけですが決めていた動きだけ紹介します。
この構築に勝てるように組んでるので基本的に負けません。
相手の選出は初手にタケルライコ+ウーラオスorハバタクカミ 後発ガエンゴリラといった選出が多いです。
初手にウーラオスが出てくると1ターン目で大きなアドバンテージが取れます。
タケルライコはカイリューのスケイルショットが4発だと落とせないので攻撃を重ねるもしくはダメージを与えておく事が重要です。フェアリーテラスタルはテツノカシラもいるのであまりしてきません。
vsトルネロス入り追い風
最初の2ターンは数的有利を取られないようにだけ気をつけてカイリューの追い風で返します。全体技がないのでトルネロスに守るを合わされない事を意識すれば何故か勝てます。
VS化身ランドロス入り
初手に出てくる事が多いのでテツノカシラ即引きカイリュー出し+冷凍パンチで倒します。
守られた時は次ターンでテラスしてくる事が多いです。私は度胸がないので冷凍パンチをもう一度打ってしまいますが毒ならカシラのワイドフォース、鋼とゴーストならコノヨザルとオーガポンの技が通るので問題なかったです。普通に憤怒の拳を打てばいいと思います
VSブリジュラス入り
初手にブリジュラスが出てくる事が多いのでコノヨザルのインファイトを入れる事を
意識します。初手にテラスを切られてもテツノカシラで回収できます。
ブリジュラスの倒し方を考え、テツノカシラのタキオンカッターやオーガポンのけたぐりの範囲まで削る事を意識します。
VSガチトリル(ガオガエン入り)
先発 コノヨザル+イエッサン
後発 刺さってそうな2匹
ガオガエンが初手に出てきたらインファイト+封印でイージーウィンがとれます。
後発はテツノカシラでPFワイドフォースを打つのもいいですが、ほかの3匹も特性と持ち物での行動保証を盾に殴れます。イエッサンが倒されるターンを意識して戦います。
VSガチトリル(ブリムオン入り)
先発 テツノカシラ+イエッサン
後発 刺さってそうな2匹
コノヨザルが初手に出せないでテツノカシラでPFワイドフォースを打ちながら封印します。他はいつもと同じです。
VS寿司
後発パオジアンを投げる事以外決めてないです。ただ守れるのがオーガポンだけなのでオーガポンを初手に出していた事が多いです。
VSハバタクカミ+イーユイ
先発 コノヨザル+カイリュー
後発 オーガポン+テツノカシラorパオジアン
初手にこの並びが出てくるので追い風+ハバタクカミ方向に憤怒の拳をうちます。
ハバタクカミがsブーストしない場合は相手の行動順がイーユイ→ハバタクカミになるのでカイリューはテラスタルします。後は上から殴れば大体勝てます。
【キツイポケモン】
ディンルー
インファイトで全然削れないしパオジアンとオーガポンを絡めて何とかするしかないです。予選直前はポケモン出来てなかったのでこのポケモンか増えているのを知らなかったです。中盤狩られまくりました。
パオジアン
早めにスカーフタキオンカッターやドレインパンチなどで処理出来れば楽ですが上手い人達は守るやテラスで生存させてくるので困りました。11交換の気持ちで倒していました。
トドロクツキ
何かしらの方法で早く処理しないとまけます。
【後書き】
選出誘導を行い初見殺しで殴るというコンセプト通りのptが出来たと思います。イエカシラ+パオカイという事で相手の選出がとても読みやすかったです。その為再現性のあるプレイがほとんどでした。基本が相手に抜群技を打つだけのポチポチptでもあるのでネット予選向けだったと思います。
このptは早めに完成していたこともあり、その時から環境のスタンや雨ブリジュラス入りには高い勝率でしたが逆に直前はポケモン出来ておらずその時から増えた自分のシュミレーションにいないptには苦戦しました。(特にディンルー)それが30-14という結果に出ていると思います。
また対戦相手の動きやテラスを読むという行為は対戦を多くこなして環境を理解しないと出来ない事だと思いました。
対戦をこなしていた学生の時は相手の行動に対し意図を理解する事ができ、交換読みや安定行動をある程度出来ていたと思うのでそれに比べて
これは社会人+ソロプレイの限界でもあるのかなと思います。かといってどうしようもないし予選通過は嬉しいのでこれからもちょっとずつポケモンをやっていこうと思います。
【おまけ】
予選中に1番気が狂いそうになった瞬間
朝6時過ぎにこの順位で潜る事を決意
このptのコンセプト画像